高卒後就職を希望する者へのキャリア教育(1)

大学をはじめとした高等教育への進学率の上昇とともに、男女問わず、高等教育を受けたものでなければ就職できなくなりつつあるのが現状である。日本労働研究機構「サービス経済化の進展と雇用・就業構造の変化」プロジェクトの調査(1995)が、「サービス経済化は日本の経済・社会の長期的な構造変化であることは間違いないとしても、人々の認識や社会の体制はこれに十分に応えるものとなっているであろうか」という知識に対する指摘があるように、商業科以外の生徒は進路指導（キャリア教育）の中だけでは、十分とは言い難い。